2017年07月 ASL "Urban Guerillas[J1]"対戦記録

1 シナリオの概要
2 シナリオの分析と方針
3 対戦の経過
4 対戦を終えて
5 ルールについて
1 シナリオの概要
(1)全般
 1945年4月のウィーンが舞台のシナリオである。

 運河のある地図盤を守るドイツ軍を、ソ連軍が南側から攻撃する。

 勝利条件に関わる建物が、運河の南側に1個(これは聖堂であり、ルール上は工場として扱われる)、北側に2個、合計3個ある。この3個うち2個をソ連軍が支配すれば、ソ連軍の勝ちとなる。

(2)攻撃側ソ連軍について
 攻撃側のソ連軍は、地図盤の南側に配置する。その初期兵力は、13個分隊相当のエリート兵とT-34-85戦車x3両である。指揮官も3人いて、うち1人は高い指揮修整を持つ9-2指揮官である。支援火器も豊富で、重機関銃・火炎放射器・爆薬があった。このシナリオに登場するT-34-85戦車は、通常と違いシナリオ特別ルールにより、無制限に煙幕展帳機を使用できる(この戦車は通常、1シナリオ中に1回しか煙幕展帳機を使用できない)。
 さらに、3ターン目に増援が登場する。指揮官1人に率いられた自動銃兵(6-2-8)5個分隊と、IS-2m重戦車x2両である。運河の南側の盤端の一辺から進入する。
 この他にソ連軍は、ウィーン市民の支援を受けられる可能性がある。通常の狙撃drの結果が3か4であったとき、パルチザンの指揮官・ヒーロー・半個分隊のいずれかがあらわれる。このパルチザンは、ドイツ軍と同様にパンツァーファウストを撃てる。ウィーン市民の支援を反映してか、攻撃側であるのにソ連軍のSAN(狙撃兵活動値)は6と高い。

(3)防御側ドイツ軍について
 運河の南側に配置するドイツ軍はSS分隊x10個、パンター戦車x1両、IV号戦車J型x1両、装甲ハーフトラックx1両である。
 上述の他に、88ミリ高射砲x1門がある。この砲は、北側地図盤に、運河の南北を問わず、配置できる。ただし、サイズが大型の砲なので建物内に配置できず、初期隠匿配置(HIP)を利用して置けるヘクスは限られている。

(4)担当
 前回の対戦と陣営を変えて、わたしが、防御側のドイツ軍を担当した(以後、ドイツ軍プレイヤーと呼称する)。

2 シナリオの分析と方針
(1)分析
 前回の対戦記録でも記したが、攻防ともにエリート同士の戦いで、兵や車両の質には大きな差はない。

 今回担当する、守るドイツ軍の有利な点は、勝利条件である。ソ連軍が勝つためには、運河の南側だけでは足りず、北側に渡らなければならない。運河を渡る橋は2カ所しかないので、そこをきっちり守り歩兵を渡さなければ、ドイツ軍は勝てる。

 ソ連軍の有利な点は、その数とパルチザンの支援である。ソ連軍は歩兵も車両もドイツ軍のほぼ倍であった。また、無作為にあらわれるパルチザンが強力である点は、前回ソ連軍を担当し相手の潰走路を断つのに使ったドイツ軍プレイヤーにはわかっていた。

(2)方針と配置

・図1 初期位置の様子。水色のコマがドイツ軍、茶色のコマがソ連軍である。

 初期配置と方針を、図1から説明する。

 左側のAは、パンター戦車である。ソ連軍の初期配置から射撃を受けない位置に配置した。T-34-85戦車と正面から撃ち合ってまずは負けない主砲と装甲を備えているが、相手が硬芯徹甲弾を用いた場合、砲塔命中で撃破される恐れがある。ソ連軍にはT-34-85戦車が3両あるため、数を頼りに狙ってこないとも限らない。よって、初手で撃たれない場所に配置した。機動力は高い(エンジン始動に失敗する可能性もあるが……)ので、対戦の進行に合わせて、必要な場所に移動させるつもりであった。

 Bの建物には、中機関銃を持った分隊を配置した。この分隊の目的は、1ターンには的から撃たれず、左右の移動してきた敵を撃つことである。また、中盤になれば、建物2階に上がり、聖堂へと向かうソ連兵を、石垣を越えて撃つつもりであった。さらに、この建物は勝利条件建物ではないため、終盤まで生き残れば橋を渡るソ連兵を撃てる。ソ連軍プレイヤーがこれを嫌ってこの建物を制圧に来れば、敵の戦力を吸収できると考えていた。

 橋のたもとのCには、2個分隊と指揮官を配置した。1ターンのまだ安全なうちに橋を使って運河を渡り、北側の建物に展開する。橋を火制するのと、パルチザンの登場で北側の建物を取られるのを防ぐ意味があった。

 Dの聖堂周辺には、石垣で車体遮蔽を確保したIV号戦車やパンツァーシュレックを持った分隊2個を置いた。聖堂から脱出して最終陣地に合流するのは困難だと思うが、ここでソ連軍になるべく損害を与え、同時に時間を稼ぐつもりであった。

 前衛のEとFは、Cの配置と関連している。この建物の上階からは橋を撃てる。1ターン目にソ連軍歩兵がそこにたどり着くとCのスタックが橋を安全に渡れない。これを防ぐための前衛であった。
 Gの車両は装甲ハーフトラックである。相手からは見えない側を迂回状態としたのは、見えていなくても移動や突撃を妨げるためである。ハーフトラックは、生き残って聖堂に合流させるつもりであった。

 隠匿配置できる88ミリ高射砲は、Hに配置した。2つの橋の双方を射界に収められる場所だからである。また、Bの建物を左翼側の側防陣地と位置づけているので、右翼側の側防陣地とする意図もあった。

 以上の配置と方針で対戦に臨んだ。

3 対戦の経過

(1)第1ターン~第2ターン
 第1ターン、ソ連軍はドイツ軍の左翼・中央・右翼を、均しく攻撃してきた。
 ドイツ軍左翼と中央の正面では、ソ連軍の前進は芳しくなかった。ソ連軍戦車の準備射撃が奮わなかったのと、ドイツ軍がここに機関銃火力を投入して、ソ連兵の前進を阻んだためである。それでも、ソ連兵はドイツ軍前衛の半個分隊に白兵戦を挑むまで前進した。
ドイツ軍右翼正面では、ドイツ兵の臨機射撃が萎縮するなどして奮わず、ソ連軍はかなり前進した。ソ連兵の突撃をPAATC(対戦車白兵戦前タスクチェック)で阻止するつもりだったハーフトラックも、ソ連兵に白兵戦を容易に挑まれ、撃破されてしまった。

 ソ連軍が奮っていたのは、白兵戦と自己回復であった。対ハーフトラック・対歩兵の白兵戦それぞれ1回ずつと自己回復で1ゾロを振り、3人の指揮官を誕生させた。

 第1ターンでドイツ軍は、2個分隊を予定どおり橋を渡らせて北側の守りにつかせた。前衛の歩兵も撤収させようとしたが、これはソ連軍の臨機射撃を受けて釘付いてしまい、予定の位置まで下がらせられなかった。
 予備として最左翼に配置していたパンター戦車は、中央の聖堂脇に移動した。石壁で車体遮蔽を取りつつ、左翼正面のソ連兵を撃てる位置である。正面の石壁をソ連軍のT-34-85戦車に取られる恐れがあるため、パンツアーシュレックを持った分隊がそこを抑えた。

 第2ターン、ソ連軍プレイヤーは賭に出た。T-34-85戦車を1両、臨機射撃をかいくぐらせて、聖堂の西側に突入させたのだ。これを妨げようとするドイツ軍の、パンツァーファウスト2発とIV号戦車の主砲は全て外れた。T-34-85戦車は、ドイツ軍のIV号戦車の側面を撃って、これを撃破した。
 さらに、ソ連兵の一部は、建物の2階へと登り、石垣を確保しているドイツ兵を、石垣の地形効果(TEM)無しに撃てる位置についた。

・図2 赤い線が、T-34-85戦車の突入ルート。


 ドイツ軍は第2ターンで、聖堂の西側に入り込んだソ連のT-34-85戦車を排除する行動に出る。この位置を抑えられると、戦いながらの後退に支障があるからである。まずは歩兵2個分隊でこの戦車を囲む。T-34-85戦車の臨機射撃が致命的命中となって1個分隊が除去されたが、もう1個分隊がパンツァーファウストを撃ち込んで破壊した。
 ドイツ軍プレイヤーは、石垣に張り付いていたパンツァーシュレツケ持ち分隊x2を、聖堂の中に下がらせた。建物の上階からソ連兵に撃ち下ろされ、地形効果無しで撃たれるからである。さらに、ソ連軍増援の登場に備えて、パンター戦車を、右翼からの攻撃に備える位置に移動させようとした。しかしここでエンジン始動時に6ゾロを振り失速し、無駄に移動ポイント(MP)を消費してしまう。予定位置にたどり着けないことが明らかになったので、パンター戦車も工場の出入り口を使って聖堂の中に入った。
 ドイツ軍の左翼は、敵の攻撃を受けつつも、機関銃やパンター戦車の火力に支えられて、持ちこたえていた。

 この戦闘の過程で、ソ連軍にパルチザンが登場する。ドイツ軍にとってよろしくないことに、運河北側の林に登場した。

(2)第3ターン~第4ターン
 第3ターン、ソ連軍プレイヤーは、増援をドイツ軍右翼に登場させた。ドイツ軍プレイヤーは、これをある程度予期していた。前のターンにソ連軍は、T-34-85戦車で聖堂西側のドイツ軍防御線を崩していたので、ドイツ軍左翼が弱っていたからである。
 防御線が弱っていても、ソ連軍は大胆に前進せず、慎重に振る舞った。まずは自己回復で登場した6+1指揮官や、新しく登場したパルチザンを動かして、88ミリ高射砲が隠れていそうな区域を踏んだのである。ソ連軍プレイヤーは、前のターンのパンター戦車の移動を手かがりに、高射砲が隠匿配置された位置をかなりの確信を持って予想していた様子であった。それでも、慎重に移動によって位置を暴こうとしていた。これで、運河北側の林に隠匿配置していたドイツ軍の88ミリ高射砲が露見してしまう。
 それでも、88ミリ高射砲はパルチザンに臨機射撃を撃たなかった。優先すべき目標が別にあるからである。
 ソ連軍は南側(ドイツ軍中央)と西側(ドイツ軍右翼)から聖堂に近づいた。
 南側のソ連兵に対して、ドイツ軍は計画どおり、左翼からの機関銃射撃でこれを迎え撃った。この射撃はあまり奮わず、ソ連兵は突撃フェイズ(AFPh)で、聖堂に入る。
 西側のソ連兵も、これを妨げるのが88ミリ砲程度しかなく、聖堂の外郭に達し始める。
 ちなみに、88ミリ砲は、防御射撃フェイズ(DFPh)で、隣接したパルチザンに対して固有火力で最終防御射撃を撃って、これを撃退した(この場合、火器を目一杯使っても固有の火力を失わないのである。後述)。

 ドイツ軍は聖堂内で最低限のこそこそ移動(Skulking;移動で敵の視線外に逃れ、突撃で戻って戦線を維持する技法)を行い、戦線を維持しようと試みた。ソ連軍への聖堂への侵入も未だ本格的でなく、このターンは2個分隊とパンター戦車で戦線を維持していた。

 第4ターン、ソ連軍の本格的な聖堂への攻撃を前にして、劇的なことがおこる。ソ連軍のT-34-85戦車がドイツ軍の88ミリ高射砲を準備射撃(PFPh)で撃ち、1ゾロを振って致命的命中となったのだ。砲への致命的命中は直撃弾、すなわち操作班もろとも砲の除去という結果になる。バルチザンに位置を露見された高射砲は、活躍する前に破壊されてしまった。

・図3 第3ターン終了時の様子。

A:88ミリ高射砲。
B:高射砲の位置を暴いたパルチザン半個分隊。
C:第4ターンの準備射撃で、このT-34戦車の射撃が致命的命中となる。
D:西側から進入したソ連軍増援部隊。

 右翼を火制する砲を失った聖堂は脆かった。ソ連兵が右翼から入り込み、ドイツ兵の潰走路を断ってしまう。火力が高く自動火器ボーナスもあるソ連兵に撃たれて、聖堂内のドイツ兵は多くが混乱した。そのほとんどは潰走不能で除去となった。一部の持ちこたえていたドイツ兵も、白兵戦で除去された。
 第4ターンでソ連軍は、勝利条件建物の一つである聖堂を、パンター戦車を除いて、ほとんど制圧した。

・図4 第4ターンのドイツ軍プレイヤーターン開始時。


 ここでドイツ軍プレイヤーは、投了を考えた。ソ連軍のプレイヤーターンは残り3ターン、ドイツ軍の現有兵力は、パンター戦車x1両に歩兵が3個分隊である。ソ連軍は戦車4両を擁し、歩兵も10個分隊以上ある。戦力差は圧倒的と見えた。
 しかしながら、ドイツ軍は諦めないと決めた。運河の橋と勝利条件建物とで1ターンずつ時間を稼げば、ソ連軍は2ターンを要する。あとはうまくもう1ターンの時間を遅滞できれば、まだ勝機はあると考えたためである。

 そして、第4ターンにドイツ軍はパンター戦車を移動させる。まずは近接防御兵器で煙幕を展帳する。背後に迫るスターリン重戦車の射撃を躱すためである。その後、エンジンを始動し(今度は成功)前進、石壁越しにT-34-85戦車を移動中射撃で撃って、これを撃破した。戦車指揮官の指揮修整が大きな力を発揮した。
 パンター戦車は、そのまま180度旋回して、東側の橋を向いて停止した。ソ連軍がこの橋を渡るのを妨げ、後ろから来る2輛のスターリン重戦車を迎え撃つためである。

(3)第5ターン~第6ターン
 第5ターンのソ連軍プレイヤーターンで、ソ連軍はパンター戦車の排除を試みた。まずスターリン重戦車が正面から相対する。パンター戦車の主砲は、スターリン重戦車の車体装甲を貫けず、砲塔命中でも幸運に恵まれなければ損害を与えられないからである。
 ところが、ソ連軍戦車は2輛ともに失われる。1輛は、運河の対岸からドイツ軍の半個分隊が放ったパンツァーファウストが出目1・2で命中したためである。後方噴射を受ける選択をしたため、ドイツ軍半個分隊も損耗の結果を受けて消滅した。
 もう1輛は、パンター戦車の正面に出たところを意図的走行不能の試みで命中弾を受けて、走行不能となる。タスクチェックに失敗して車輛を放棄した操作班に、パンター戦車が追い打ちで機銃で撃って混乱させた。
 数に優るソ連軍歩兵がパンター戦車に迫り、指揮官と1個分隊が白兵戦に突入した。しかし彼らも、近接防御兵器と同軸機銃による白兵戦とで除去されてしまう。
 しかしその間に、ソ連軍は西側の橋を使って3個分隊を運河北側に渡らせていた。パンツァーファウストの後方噴射でドイツ軍の半個分隊が消滅したため、橋の守りがなくなっていたのだ。ドイツ軍プレイヤーは、混乱してもその区域に立ち居させないことはできると考えて後方噴射を受けたのだが、除去は計算外であった。

 第5ターンのソ連軍プレイヤーターンを終えても、パンター戦車は健在であった。

 第5ターンのドイツ軍プレイヤーターン開始の際、ドイツ軍プレイヤーは以下の展開で対戦に勝つと想定していた。

 a パンツァーファウストでソ連軍のT-34-85戦車を破壊。
 b パンター戦車は煙幕を展帳しながら橋を渡る。
   →ソ連軍の機関銃スタックのLOSを妨害。
 c パンター戦車が勝利条件建物の一角で迂回移動。
   →ソ連兵がそこに進入するには、突撃フェイズ(APh)で要タスクチェック。
   →これでその移動を妨害。
   →パンター戦車のいる区域の2階を、分隊で守る。
   →指揮官は1ヘクス前に出て、パンター戦車と同様に敵の移動を妨害。
 d もう一方の勝利条件建物は、半個分隊で守る。
   →パンター戦車の主砲と機関銃で、この建物への接近経路を火制。

・図5 第5ターンドイツ軍プレイヤーターン開始時

A:隣からパンツァーファウストを撃ち、撃破を狙うT-34-85戦車。
B:ドイツ軍の切り札のパンター戦車。
C:対岸からのパンツァーファウスト射撃で破壊されたスターリン重戦車。
D:後方噴射で独半個分隊が消えたところへ、橋を渡ってきたソ連兵
E:走行不能となり操作班が放棄したスターリン重戦車。

 この方針にそって、ドイツ軍は、まず準備射撃(PFPh)でT-34-85戦車にパンツァーファウストを放った。しかし1発目は外れた。後方噴射を受けていればあたっていたのだが、前のターンに士気チェックで1ゾロを振ってヒーローが誕生していたため、ドイツ軍は巻き添えを恐れたのである。分隊のもう1発もヒーローも撃てず、T-34-85戦車は生き残った。
 こうなると、パンター戦車は、砲塔をT-34-85戦車に向けて橋を渡るしかない。ドイツ軍プレイヤーは、覚悟を決めて戦車を始動させた。そこへ、ソ連兵が鹵獲したパンツァーシュレックを石壁越しに撃ち込み、砲塔命中となる。砲塔正面の装甲でもHEAT弾に堪えることはできず、パンター戦車は撃破されて炎上した。

 ドイツ軍は、残された1.5個分隊と指揮官のみでは、ソ連軍の攻撃を食い止められなかった。指揮官が単独で敵の移動を妨害したり、パンツァーファウストの射撃を試みて持ちこたえようとするが、これも適わなかった。
 運河北側の建物1個が支配され、ドイツ軍の敗北となった。
 勝負がついたのは、6ターンのドイツ軍プレイヤーターンであった。

4 対戦を終えて
 ドイツ軍プレイヤーが非常に辛かったのは、序盤にソ連軍に指揮官が3人誕生したことである。指揮官が少なく回復に手間取るソ連軍の弱点が、解消されてしまった。また、ソ連軍の多くが士気8のエリートユニットであったことも、指揮官がいることによって回復の機会が増えた点を強化していた。
 回復だけでなく、移動においても、指揮官の移動ボーナス(移動力+2)が効いた。移動は時間という有限な資源の消費だと考えると(火力の発揮もそうなのだが)、時間の節約効果が大きかった。

 ドイツ軍が22oM10の建物を守らないのも、ちょっとした失敗であった。ここの3階(高度レベル2)からは、聖堂正面の石垣を越えて射撃ができる。石垣の地形効果(TEM)を無しにできるので、

 ソ連軍の手で効果的だったのは、2ターン目のT-34-85戦車が聖堂右側へと突破した移動である。この戦車がドイツ軍のIV号戦車を撃破したのと、前述の建物2階をソ連軍が確保したのとで、聖堂の戦いはソ連側に大きく傾いた。

5 ルールについて
 88ミリ高射砲の操作班が、砲を撃った後に、固有火力で最終防御射撃を行った。これは、操作班や半個分隊が、支援火器や砲で射撃を行った場合固有火力を失うことを謳ったA7.352と矛盾するように思われる。
 しかしながら、A7.325末尾には、「例外:7.353」と例外事項が記されている。次項にあたるA7.353で、例外として、連続臨機射撃・緊急防御射撃・最終防御射撃では、ルールに従って半減されるが固有火力は保たれる旨が謳われている。
 ウェブで公開さてれているルール和訳より以下のとおり引用する。

7.352 SW/砲を用いて射撃をした操作班/HS/SMCは、CCで攻撃する/攻撃されるか、あるいはプレイヤーターンが終了するまで(どちらか先に発生するまで)、固有FPを失う[例外:7.353]。

7.353 上記のいずれの場合でも、連続臨機射撃(8.3)、FPF(8.31)、もしくは隣接するユニットに対する最終射撃(8.4)の攻撃には、(臨機射撃で何を行ったかに関係無く)半減された固有FPが保たれる--ただし、そのような攻撃の最中にSW/砲に対する使用能力を完全に用いた場合、通常のルールに則って固有FPは失われてしまう。8.41 の例を参照。
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